長崎の不動産ってどんな感じ?

ブログ

5月に入りいよいよコロナによる規制も緩和され、旅行支援プログラムにおいてもPCRの検査結果提示が不要になりだいぶ日本各地に行きやすくなりましたね。私はこのコロナ規制緩和前に各航空会社が運賃を通常の半額にしてくれるセールを活用し、調査したい地域のチケットを確保しました。前回は陸続きで最南端の鹿児島を調査しましたが、今回は長崎に行きました。長崎に行った理由は、鹿児島と同じ不動産調査の目的もあるのですが、築100年のコンクリート建築を見に行くことも目的でした。

まず長崎の不動産調査ですが、長崎市は人口40万人で鹿児島の三分の二の人口ですが、平地が少なく傾斜地にも建物がいっぱいあること、路面電車が市民の足であることなど、鹿児島と雰囲気はとても似ていました。共通課題は駐車場の確保で、これは賃貸事業の収益性を圧迫します。従い、鹿児島と同じで賃貸事業で収益を上げるためには、安定した入居維持が必要で、これについては、鹿児島でも述べたように、観光施設の従業員向けの賃貸需要をうまく活かすことが挙げられます。長崎も観光客はとても多くて、外国人と修学旅行生は鹿児島よりも多いくらいでした。この観光需要に対応するため、各観光施設も従業員を増やす必要があり、おそらく、外国人や、他県から就業する人が多くなると思います。

さて、軍艦島についてですが、ここに興味を持ったのは、宅建や管理業務主任者の受験勉強で「SRCの耐用年数は47年」というのがあり、これは減価償却で使う数値なので、実際の寿命とは直接関係ないですが、長崎には100年を超えるRCがあると事前調査で知ったので、是非見てみたいと思ったからです。ただし、すでに人がすまなくなって半世紀すぎているので、当然メンテはされていません。ですので、メンテがずさんな不動産のなれの果てを見ることができます。軍艦島に上陸するためには数社ある観光ツアーを利用するしかありません。また、上陸には風速や波高など厳しい基準があって、上陸できる率は、八割程度だそうです。

 私は幸いにも上の写真のように上陸することができました。築100年のRCを見た感想としては、メンテしていない割には意外と7階建ての外観は保っていました。ただ、中途階の壁が崩落するなど、徐々に崩壊は進んでいて、同じ姿はもう見ることはできないでしょうと案内人が言っておりました。ただ、崩落が進んでいるのは、海上のため、潮風や台風の影響が大きいとのことで、内陸であれば、これほど崩落していないでしょうとのことでした。従って「SRC47年」は一つの基準であり、実際は、100年近くもつポテンシャルがあるのでしょうね。

最後に、この軍艦島ですが、もともとは三菱の炭鉱として開発され、皆さんご存じのように、日本のエネルギーは石炭から石油に切り替わりました。従い、この島は、日本の大正から昭和の激動時期の縮図であり、栄枯盛衰をしることのできるいいところです。みなさんも一度訪問することをお勧めします。

コメント

Fudousan Plugin Ver.5.9.0
タイトルとURLをコピーしました