トヨタのZって?

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久しぶりの更新です。賃貸アパートの一室で退去があり、三月の繁忙期に間に合わせるために、この二週間毎日室内改装をしていました。

この忙しいなかでも、フェイスブックの広告欄で目に留まったのは、

上の画像の書籍でした。この本はトヨタ自動車の元チーフエンジニア(通称Z)の多田哲哉さんを題材にしたスポーツカーの開発秘話物語です。この本に興味をもったのは、私自身がデンソーに勤めていたころトヨタのZという人と打ち合わせで二回あったことがありまして、それぞれ別の人なのですが、圧倒的な存在感と統率力ですごい人がいるもんだと思い、今回、この本でそのZの全貌がわかると知ったからです。また、TOYOTA86や新型スープラなどのスポーツカーが題材になっており、そこにも興味があり就寝前に少しづつ読んでいました。

このZという職種は変わった組織で、従来会社組織は各機能部品を軸に縦の組織になっているのですが、その縦の組織に横ぐしを刺す組織で、しかも、大きな決定権を与えられているのが特徴です。ネタバレになってしまうので、詳細は本を買ってみてください。

この本を読んで思ったことは、スポーツカー開発のような、一見もうからないビジネスでだれもがやりたがらないことも、情熱と使命感がある人がリーダーになり、Zという会社組織を活用して周囲を巻き込み、かつ、市場の声を反映させた商品を開発すれば、新たな市場を作り出すことができるということです。

私が、昔、トヨタであったZの人も、開発の方向性を決める重要な場面で出てきて、即断即決で、「えっ、そんなに簡単にきめていいの?」ってこっちが心配になるぐらいでした。ただ、決めてくれたおかげで次のステップに進めることができるのも確かなので、単なるアドバイザーじゃなくて責任もって決めてくれる人がいるのはいいですね。

また、Zにはいろんな人種がいるらしく、多田さんはどちらかというと変人タイプだったようです。スポーツカーの開発には成功したが、トヨタの中では主流でなかったので、最後はちょっと寂しい幕引きでした。詳しいことは本を読んでください。

最後になりますが、私がデンソーで開発担当していた八割方の製品はすぐにはもうからない新規ビジネスでした。そのなかで商品化できたものあって、やはりZのようなキーマンがいた時でした。私の最後のデンソーでの職場はSOFCの商品開発で、省エネという世の中のニーズはあるが、ビジネスとして成立させるのは難しい印象でした。デンソーのWEBでSOFCをアピールしているOさんたちがZとなり商品化されることを祈っています。

コメント

  1. takeuchi より:

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